[[index.html|醒睡笑]] 巻1 謂へば謂はるる物の由来
====== 13　何事も油断の様に取り合ひの遅きをぬかるといふなる・・・ ======

===== 校訂本文 =====
[[n_sesuisho1-012|<<PREV]]　[[index.html|『醒睡笑』TOP]]　[[n_sesuisho1-014|NEXT>>]]

何事も油断(ゆだん)の様に取り合ひの遅きを「ぬかる」といふなる。

俊成卿((藤原俊成))の歌に、

　　せき入るる苗代水やこぼるらんぬかりて道の乾く間もなし

[[n_sesuisho1-012|<<PREV]]　[[index.html|『醒睡笑』TOP]]　[[n_sesuisho1-014|NEXT>>]]

===== 翻刻 =====

  一　何事も油断(ゆたん)の様に取合(とりあひ)のをそきを
  　　ぬかるといふなる俊成卿の哥に
  　　　せき入る苗代(なはしろ)水やこほるらん
  　　　ぬかりて道のかはくまもなし／n1-9l