[[index.html|伊勢物語]] ====== 第15段 昔みちの国にてなでうことなき人の妻に通ひけるに・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[sag_ise014|<>]] 昔、みちの国にて、なでうことなき人の妻(め)に通ひけるに、あやしう、さやうにてあるべき女ともあらず見えければ、   しのぶ山忍びて通ふ道もがな人の心のおくも見るべく 女、かぎりなくめでたしと思へど、さるさがなきえびす心を見ては、いかがはせむは。 [[sag_ise014|<>]] ===== 翻刻 ===== 昔みちのくににてなてうことなき人のめ にかよひけるにあやしうさやうにて あるへき女ともあらすみえけれは   しのふ山忍ひてかよふみちもかな   人のこころのおくもみるへく 女かきりなくめてたしと思へとさるさ かなきえひす心を見てはいかかはせむは/s27r https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/27?ln=ja