[[index.html|古今著聞集]] 魚虫禽獣第三十
====== 685 同じき二年冬のころ石見守宗季唐の鷹をまうけたりける・・・ ======
===== 校訂本文 =====
同じき((嘉保。[[s_chomonju684|684]]参照。))二年冬のころ、石見守宗季、唐の鷹をまうけたりける。脛(はぎ)高くて尾短かくして、世の常のにも似ざりけり。足緒なども付きたりけるは、人の飼ひたりけるにこそ。
人にあづけて飼はせけるほどに、飼ひ損じにければ、院((白河上皇))より召されけれども、参らせざりけり。
===== 翻刻 =====
同二年冬の比石見守宗季唐の鷹をまうけたり
けるはきたかくて尾みしかくしてよのつねのにも
似さりけり足緒なともつきたりけるは人の飼たりけ
るにこそ人にあつけてかはせける程に飼損しに
けれは院よりめされけれともまいらせさりけり/s536r
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/536