[[index.html|古今著聞集]] 飲食第二十八
====== 620 左京大夫顕輔卿のもとへある人ことをして送りたりけるに・・・ ======
===== 校訂本文 =====
左京大夫顕輔卿((藤原顕輔))のもとへ、ある人ことをして送りたりけるに、桜花(さくらばな)かざしなどしたりけるを、僧どもおほらかに食ひけるを、三品((藤原顕輔))の連歌になんし侍りける、
春の花えだして見せよかし((底本、「本ノママ」と傍注。))
証尊法印、付けける、
桜はむ((食む。底本「花む」。諸本により訂正。))には何かたふべき
===== 翻刻 =====
左京大夫顕輔卿のもとへ或人ことをしてをくりたり
けるにさくら花かさしなとしたりけるを僧ともお
ほらかに食けるを三品の連哥になんし侍ける
(本ママ)
春の花えたして見せよかし
証尊法印つけける
さくらは花にはなにかたうへき/s490l
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/490