[[index.html|古今著聞集]] 怪異第二十六 ====== 580 延長八年七月十五日酉の時に大きなる流星東北をさして行きけるが・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 延長八年七月十五日酉の時に、大きなる流星、東北をさして行きけるが、その跡化して雲となりにけり。 同じき二十日、黒き雲、西南より来たりて、竜尾壇を覆ふ。すなはち風吹きて、大蛇の五・六丈ばかりなる落ちかかりて、高欄破れにけれど、蛇は見えざりけり。 ===== 翻刻 ===== 延長八年七月十五日酉時におほきなる流星東 北をさしてゆきけるか其跡化して雲となり にけり同廿日くろき雲西南よりきたりて龍尾 壇をおほふすなはち風吹て大蛇の五六丈はか りなる落かかりて高欄破れにけれと蛇は見えさりけり/s464l http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/464