[[index.html|古今著聞集]] 管絃歌舞第七
====== 269 舞人多資忠死去の後胡飲酒採桑老の曲かの氏に絶えにければ・・・ ======
===== 校訂本文 =====
舞人多資忠死去の後、胡飲酒(こんじゆ)・採桑老(さいしやうらう)の曲、かの氏に絶えにければ、久我太政大臣((源雅実))、胡飲酒を将曹(しやうさう)多忠方に教へ給ひけり。採桑老は教ふる者なかりけるに、天王寺((四天王寺))の舞人秦公貞、この曲を伝へたりければ、院((白河上皇と堀河天皇の二つの伝承がある。))の仰せによりて、右近将曹多近方に教へてけり。
===== 翻刻 =====
舞人多資忠死去の後胡飲酒採桑老の曲彼氏に絶にけれ
は久我太政大臣胡飲酒を将曹多忠方におしへたまひ/s182l
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/182
けり採桑老はおしふる物なかりけるに天王寺舞人秦公
貞この曲を伝へたりけれは院の仰によりて右近将曹多
近方におしへてけり保安五年正月朝覲行幸に近方採/s183r
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/183