[[index.html|古今著聞集]] 和歌第六
====== 220 後鳥羽院の御時木工権頭孝道朝臣に御琵琶を作らせられけるを・・・ ======
===== 校訂本文 =====
後鳥羽院((後鳥羽天皇))の御時、木工権頭孝道朝臣((藤原孝道))に御琵琶を作らせられけるを、世かはりにける時((土御門天皇への譲位。底本「時」なし。諸本により補う。))、やがてその琵琶をかの朝臣に預けられたりけるを、ほど経て御尋ねありければ、この琵琶に((底本「に」なし。諸本により補う。))付けて奉りける、
塵(ちり)をこそすゑじと思ひし四つの緒に老いの涙をのごひつるかな
===== 翻刻 =====
後鳥羽院御時木工権頭孝道朝臣に御琵琶をつくらせ
られけるを世かはりにけるやかて其比也を彼朝臣にあ/s154l
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/154
つけられたりけるを程へて御尋ありけれは此比也つけてたてまつりける
ちりをこそすへしと思し四の緒に老の涙をのこひつるかな/s155r
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/155