[[index.html|古今著聞集]] 和歌第六 ====== 209 少将隆房賀茂の祭の使勤めけるに車の風流よく見えければ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 少将隆房((藤原隆房))、賀茂の祭の使勤めけるに、車の風流よく見えければ、またの朝、大納言実国((藤原実国))、父の大納言隆季((藤原隆季。隆房の父。))のもとへ申し送り侍る、   色深き君が心の花散りて身にしむ風の流れとぞ見し 返し、   子を思ふ心の花の色ゆゑや風の流れも深く見えけむ ===== 翻刻 ===== 少将隆房賀茂祭使つとめけるに車の風流よく見えけれは 又の朝大納言実国父の大納言隆季のもとへ申をくり侍る  色ふかき君か心の花ちりて身にしむ風のなかれとそ見し/s149r 返し  子を思心の花の色ゆへや風のなかれもふかくみえけむ/s149l http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/149