[[index.html|古今著聞集]] 釈教第二
====== 44 寛忠僧都は寛平法皇の孫兵部卿淳固親王の子・・・ ======
===== 校訂本文 =====
寛忠僧都(池上僧正と号す)は寛平法皇((宇多天皇))の孫、兵部卿淳固親王の子、法
皇入室、石山内供((淳祐))の受法灌頂の弟子なり。行業積り霊験すぐれたる人なり。千日の護摩を修し侍りける間は、護法、香の火を置きけり。
また、たびたび孔雀経の法に霊験を施せり。なかんづく、彗星反怪に、行じてその光を切るのよし、あまねく人口にあり。
===== 翻刻 =====
寛忠僧都(号池上/僧正)は寛平法皇孫兵部卿淳固親王子法
皇入室石山内供受法灌頂弟子也行業つもり霊験
すくれたる人なり千日護摩を修し侍ける間は護法
香の火を置けり又度々孔雀経の法に霊験を施
せり就中彗星反怪行切其光之由あまねく人口にあり/s41r
http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/41