====== 雑談集 ====== ぞうたんしゅう ===== 概要 ===== 10巻。中世の[[仏教説話集]]。作者は[[無住]]。 『[[沙石集]]』、『[[聖財集]]』、『[[妻鑑]]』に続く四番目の著作で、最後の著作である。 巻一の[[奥書]]に「嘉元二年甲辰六月二十四日」、巻1十の奥書に「嘉元三年巳乙十二月十三日」とあることから、嘉元二年(1304)から嘉元三年(1305)、無住が79歳から80歳のときの作である。 題名の「雑談集」は「ぞうたんしゅう」と読み、現代の「雑談(ざつだん」と同じ意味。 序文に「雑談の次に教門を引き、戯論の中に解行を示す」とあり、巻八「持律座禅事」に「此雑談集、或る同法の所望によりて、手にまかせて之を記す」とあることから、題名が自身によるものことが分かる。 ===== 諸本 ===== 古写本はなく、[[伝本]]は寛永二十一年(堤六左衛門開版)、延宝七年(長田長兵衛開版)、無刊記の三種の[[版本]]のみ。 これらの版本は本文に差異はなく、同一のものを版下としている。 ===== 注釈書・本文 ===== * 中世の文学『雑談集』(山田昭全 三木紀人・三弥井書店・昭和48年9月) {{tag>鎌倉時代 説話 仏教説話 仏教 無住}}