====== 隠者文学 ====== いんじゃぶんがく ===== 定義 ===== [[平安時代]]末期から、[[鎌倉時代]]までに隆盛した[[隠者]]の手による文学。ただし、[[和歌]]であったり[[随筆]]であったりと、文学としての形式はさまざまなので、ひとつの[[ジャンル]]として定義されている言葉ではない。 具体的には、[[西行]]、[[鴨長明]]、[[兼好法師]]などを指すが、その継承者として[[連歌師]]や[[松尾芭蕉]]までを含む。 ===== 参考文献 ===== * 折口信夫「女房文学から隠者文学へ」(『古代研究(国文学編)』・折口信夫全集一) * 小林智昭『無常感の文学』(弘文堂アテネ新書・昭和34年11月) * 桜井好朗『隠者の風貌』(塙書房塙選書・昭和42年6月) * 石田吉貞『中世草庵の文学』(北沢図書出版・昭和45年2月) * 石田吉貞『隠者の文学―苦悶する美』(塙書房塙新書・1969年1月) * 西田正好『無常の文学』(塙書房塙新書・1975年9月) {{tag>用語 ジャンル}}