====== 西行 ====== さいぎょう(1118〜1190) ===== 概要 ===== [[平安時代]]末期の歌人。元永元年(1118)〜建久元年(1192)2月16日、73歳。 俵藤太秀郷の子孫で、父は左衛門譲佐藤康清、母は監物源清経女。俗名、義清(のりきよ)。法名、円位。西行、大宝房とも号す。 鳥羽院に北面の武士として仕えたが保延6年(1140)に23歳で突如出家。出家の理由は不明で、そのため多くの[[説話]]が作られた。 出家後は、東山・嵯峨などに住んだ後、高野山に入る。 治承4年(1180)63歳ごろ、伊勢に移住。文治6年(1190)2月16日没。 ===== 和歌・著作 ===== 西行の和歌は、[[私家集]]のほか、[[勅撰和歌集]]・[[私撰和歌集]]に数多く収められ、2090首余りが知られている。 ==== 私家集 ==== * [[山家集]](1550首) * [[聞書集]](263首) * [[残集]](32首) * [[山家心中集]](374首・『山家集』の抄出) * [[西行上人集]](786首) ==== 勅撰和歌集 ==== 新古今和歌集の94首入集は、新古今集中最多である。 * [[詞花和歌集]](1首・読人しらずとして) * [[千載和歌集]](18首・円位法師として) * [[新古今和歌集]](94首) ==== 歌論 ==== * [[西行上人談抄]] * 西行の言談を蓮阿(荒木田満良)が筆記したもの。 ==== 関連作品 ==== * [[撰集抄]] * 西行作に仮託された仏教[[説話集]] * [[西行物語]] * [[鎌倉時代]]に作られたと考えられる、西行の出家から死に至るまでを描いた[[物語]]。 {{tag>平安時代 和歌 歌人 僧侶 西行}}