====== 片仮名 ====== かたかな [[仮名]]の一つ。[[万葉仮名]]の一部を略して作られた。 九世紀初頭、[[南都仏教]]の学僧によって経典の漢文[[訓読]]のため発達した。 そのため当初は漢字の付属物として扱われていたが、[[平安時代]]後期以降仮名として独立性を高めていった。 初期には万葉仮名と混用されたり、[[異体字]]も多かったが、12世紀ごろ現在の形とほぼ同様になり平仮名と比較しても[[変体仮名]]はそれほど多くはない。 片仮名の使用者には、僧侶、儒者など学識層が多い。 【片仮名・漢字片仮名交じりで書かれた写本の例】 * 片仮名本[[古今和歌集]] * 片仮名本[[後撰和歌集]] * 大福光寺本[[方丈記]] * 慈光寺本[[承久記]] * 鈴鹿本[[今昔物語集]] * 東寺観智院本[[三宝絵]] * 国会図書館本[[蒙求和歌]] {{tag>用語 文字 書道 仮名 書体}}