====== 日本書紀 ====== にほんしょき ===== 概要 ===== [[六国史]]の筆頭として、現存する日本最古の[[正史]]。30巻からなる。 『[[続日本紀]]』養老4年(720)五月,癸酉の条によって、同年5月21日に舎人親王によって奉献されたことが分かる。 >先是,一品-舍人親王奉敕,修日本紀.至是,功成奏上.紀卅卷,系圖一卷. [[漢文]]を用いて[[編年体]]で、神代より持統朝までの[[皇統譜]]や事績を記述する。[[上代]]以前の歴史を記すものとして、『[[古事記]]』とともに「[[記紀]]」とならび称される。 ===== 内容 ===== * 卷第一 * 神代上(かみのよのかみのまき) * 第一段、天地のはじめ及び神々の化成した話(天地開闢) * 第二段、世界起源神話の続き * 第三段、男女の神が八柱、神世七世(かみのよななよ) * 第四段、国産みの話 * 第五段、国産みに次いで山川草木・月日などを産む話(神産み) * 第六段、イザナギが崩御し、スサノオは根の国に行く前にアマテラスに会いに行く。アマテラスはスサノオと誓約し、互いに相手の持ち物から子を産む。(アマテラスとスサノオの誓約) * 第七段、スサノオは乱暴をはたらき、アマテラスは天の岩戸に隠れてしまう。神々がいろいろな工夫の末アマテラスを引き出す。スサノオは罪を償った上で放たれる。(岩戸隠れ) * 第八段、スサノオが出雲に降り、アシナヅチ・テナヅチに会う。スサノオがクシイナダヒメを救うためヤマタノオロチを殺し、出てきた草薙剣(くさなぎのつるぎ)をアマテラスに献上する。姫と結婚し、オオナムチを産み、スサノオは根の国に行った。 * 卷第二 * 神代下(かみのよのしものまき) * 第九段、葦原中国の平定、オオナムチ父子の国譲り、ニニギの降臨、サルタヒコの導き、ヒコホホデミらの誕生。(葦原中国平定・天孫降臨) * 第十段、山幸彦と海幸彦の話 * 第十一段、神日本盤余彦尊(かむやまといはれびこのみこと)誕生 * 卷第三 * 神日本磐余彦天皇(かむやまといはれびこのすめらみこと)神武天皇 * 卷第四 * 神淳名川耳天皇(かむぬなかはみみのすめらみこと)綏靖天皇 * 磯城津彦玉手看天皇(しきつひこたまてみのすめらみこと)安寧天皇 * 大日本彦紹 友天皇(おほやまとひこすきとものすめらみこと)懿徳天皇 * 観松彦香殖稲天皇(みまつひこすきとものすめらみこと)孝昭天皇 * 日本足彦国押人天皇(やまとたらしひこくにおしひとのすめらみこと)孝安天皇 * 大日本根子彦太瓊天皇(おほやまとねこひこふとにのすめらみこと)孝霊天皇 * 大日本根子彦国牽天皇(おほやまとねこひこくにくるのすめらみこと)孝元天皇 * 稚日本根子彦大日日天皇(わかやまとねこひこおほひひのすめらみこと)開化天皇 * 卷第五 * 御間城入彦五十塑殖天皇(みまきいりびこいにゑのすめらみこと)崇神天皇 * 卷第六 * 活目入彦五十狭茅天皇(いくめいりびこいさちのすめらみこと)垂仁天皇 * 卷第七 * 大足彦忍代別天皇(おほたらしひこおしろわけのすめらみこと)景行天皇 * 稚足彦天皇(わかたらしひこのすめらみこと)成務天皇 * 卷第八 * 足仲彦天皇(たらしなかつひこのすめらみこと)仲哀天皇 * 卷第九 * 気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)神功皇后 * 卷第十 * 誉田天皇(ほむだのすめらみこと)応神天皇 * 卷第十一 * 大鷦鷯天皇(おほさざきのすめらみこと)仁徳天皇 * 卷第十二 * 去来穂別天皇(いざほわけのすめらみこと)履中天皇 * 瑞歯別天皇(みつはわけのすめらみこと)反正天皇 * 卷第十三 * 雄朝津間稚子宿禰天皇(をあさづまわくごのすくねのすめらみこと)允恭天皇 * 穴穂天皇(あなほのすめらみこと)安康天皇 * 卷第十四 * 大泊瀬幼武天皇(おほはつせのわかたけるのすめらみこと)雄略天皇 * 第第十五 * 白髪武広国押稚日本根子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのすめらみこと)清寧天皇 * 弘計天皇(をけのすめらみこと)顕宗天皇 * 億計天皇(おけのすめらの天皇)仁賢天皇 * 卷第十六 * 小泊瀬稚鷦鷯天皇(おはつせのわかさざきのすめらみこと)武烈天皇 * 卷第十七 * 男大述天皇(おほどのすめらみこと)継体天皇 * 卷第十八 * 広国押武金日天皇(ひろくにおしたけかなひのすめらみこと)安閑天皇 * 武小広国押盾天皇(たけをひろくにおしたてのすめらみこと)宣化天皇 * 卷第十九 * 天国排開広庭天皇(あめくにおしはらきひろにはのすめらみこと)欽明天皇 * 卷第二十 * 淳中倉太珠敷天皇(ぬなかくらのふとたましきのすめらのみこと)敏達天皇 * 卷第二十一 * 橘豊日天皇(たちばなのとよひのすめらみこと)用明天皇 * 泊瀬部天皇(はつせべのすめらみこと)崇峻天皇 * 卷第二十二 * 豊御食炊屋姫天皇(とよみけかしきやひめのすめらみこと)推古天皇 * 卷第二十三 * 長足日広額天皇(おきながたらしひひぬかのすめらみこと)舒明天皇 * 卷第二十四 * 天豊財重日足姫天皇(あめとよたからいかしひたらしひめのすめらのみこと)皇極天皇 * 卷第二十五 * 天万豊日天皇(あめよろづとよひのすめらみこと)孝徳天皇 * 卷第二十六 * 天豊財重日足姫天皇(あめとよたからいかしひたらしひめのすめらみこと)斉明天皇 * 卷第二十七 * 天命開別天皇(あめみことひらかすわけのすめらみこと)天智天皇 * 卷第二十八 * 天淳中原瀛真人天皇(あまのぬなはらおきのまひとのすめらみことのかみのまき)天武天皇 上 * 卷第二十九 * 天淳中原瀛真人天皇(あまのぬなはらおきのまひとのすめらみことのしものまき)天武天皇 下 * 卷第三十 * 高天原広野姫天皇(たかまのはらひろのひめのすめらみこと)持統天皇 ===== 電子テキスト ===== [[http://yatanavi.org/textserch/index.php/search/tag/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80|日本書紀]]