====== 打聞集 ====== うちぎきしゅう ===== 概要 ===== 作者未詳。[[平安時代]]末期成立の[[仏教説話集]]。一巻。 大正時代、山口光円により、金剛輪寺にて発見された。現在は、国立京都博物館の所蔵。 27話(目録による)からなり、そのすべてが『[[日本霊異記]]』『[[今昔物語集]]』・『[[宇治拾遺物語]]』・『[[古本説話集]]』などと[[説話]]を共有しているが、簡略化されたり、それらの作品にはない内容が付け加えたりされており、直接の親子関係にはないと考えられている。表記は[[漢字]][[片仮名]]交じりで書かれ、異体字も多い。 巻末には『[[大和物語]]』・『[[大鏡]]』などの抄出が見られ、比較的古い[[本文]]とみられる。 ===== 電子テキスト ===== * [[:text:uchigiki:|打聞集:やたナビTEXT]] * [[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192812|古典保存会『打聞集』:国会図書館デジタルコレクション]] ===== 注釈書 ===== * 中島悦次『打聞集』(白帝社・昭和36年9月) {{tag>打聞集}}