====== 俳諧 ====== はいかい ===== 定義 ===== [[連歌]]から発生した、日本の[[韻文]]のジャンルの一つ。連歌よりも卑俗、滑稽味があるという意味をもつ。 連歌同様、長句(五・七・五)と短句(七・七)を付け連ねていく形式で、最初の長句を発句(ほっく)という。 発句を独立して詠むことは、[[江戸時代]]から行われていたが、明治になってこれを俳句と呼び、連ねたものを連句と呼ぶようになった。したがって、一般に俳諧と言った場合は、連句と発句の総称である。 さらに広義には、[[俳文]]、[[俳論]]も含めた[[俳文学]]全体を指す。 ===== 作法 ===== 連句の場合、一句目の長句を発句といい、二句目の短句を脇(わき)、三句目の長句を第三(だいさん)、最後の短句を挙句(あげく)といい、それ以外を平句(ひらく)という。 発句には[[季語]]があり、[[切字]]を用いる。脇は発句と同じ季節を詠み、第三で発句・脇の世界から離れ変化する。 前後の句をそれぞれ前句、付句といい、これらの連結を付け合いという。付け合いの妙により、一巻を構成するのが連句の芸術性となる。 句数は百句の百韻を基本として、三十六句で完結する歌仙形式などがある。 その他、[[懐紙]]の書き方などにも作法があった。 ===== 俳諧の修辞 ===== * [[切字]] * [[季語]] * [[定座]] * [[縁語]]