====== 係り結び ====== かかりむすび 国文法用語。 文中に係[[助詞]]の「ぞ・なむ・や・か・こそ」が用いられているとき、これを受ける文末の活用語が、終止形ではなく「ぞ・なむ(強意)」「や・か(疑問・反語)」ならば連体形に、「こそ(強意)」ならば已然形になること。 係助詞には「は・も」も含まれるが、これを終止形と呼応しているとみる場合もある。 【例文】 * 讃岐の造と言ひけり。→讃岐の造と**なむ**言ひ**ける**。 * 今別れむ。→今**こそ**別れ**め**。 ただし「や・か」が感動を表す場合は終止形で結ぶ。また、受ける語が文末ではなく次に続く場合は結びは行われなず、「結びの消去」「結びが流れる」などという。 [[鎌倉時代]]から崩れ始め、終止形が連体形と同じ形になるにしたがい、現代語では完全に消失した。 {{tag>用語 文法 国語学}}