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- 11 いかにもまつたき福人あり茶の湯といふには何がいるものぞやと・・・
- るものぞや」と。「数寄(すき)には第一の嗜(たしな)み、茶壺候ふよ」。「さあらば、一つ求めたい」。「伊勢より尋ね出でしこれは、藤助郎とて良き壺」と言ふを、代八貫に買取り、福人秘蔵(ひさう)し、名を「平家法華経伊勢物語」と付けたり。 人、その故事を問へば、「平家とは家((箱))がひらさに、法華経とは八貫((八貫・八巻))に買ふ。壺の出処(しゆつしよ)は伊勢物なり。わざとさしたる家((あつらえた箱))にてなければ、持ち歩くたび、かたりかたりと鳴るほどに」。... 5l にはなにか入物ぞやと数寄には第一の嗜茶 壺(つぼ)候よさあらは一つもとめたい伊勢より尋出し これは藤助郎とてよき壺といふを代八貫に かひとり福人秘蔵し名を平家法華経
- 11 伊勢の国をのぞきたることもなうていくたびも参宮したるよし話す者あり・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻6 うそつき ====== 11 伊勢の国をのぞきたることもなうていくたびも参宮したるよし話す者あり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[... index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho6-132|NEXT>>]] 伊勢の国をのぞきたることもなうて、いくたびも参宮したるよし話す者あり。「そちは、細々(さいさい)伊勢へと聞くが、さこそ海老を沢山に見られつらうこそ」。「宮川で見た。色が赤うて見事にあつた」。「海老は海にあるも... ] [[n_sesuisho6-132|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 伊勢の国をのそきたる事もなうていくた ひも参宮したるよしはなす者ありそちは 細々伊勢へと
- 6 尾張守といふ人の前にてふと伊勢やと謡ひ出し顔を見てやれと思ひ・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻7 謡 ====== 6 尾張守といふ人の前にてふと伊勢やと謡ひ出し顔を見てやれと思ひ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesui... 』TOP]] [[n_sesuisho7-065|NEXT>>]] 尾張守といふ人の前にて、ふと「伊勢や((謡曲「杜若」))」と謡ひ出し、顔を見て、「やれ」と思ひ((「伊勢や尾張の海面に立つ波を見て」が「尾張の膿み面」と聞こえることに気付いた。))、「いせやあの御寮(ごりよ)の海づらに立つ」と直しごとはの... 7-065|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 尾張守といふ人のまへにてふと伊勢やと謡 出しかほを見てやれとおもひいせやあの こりよのうみつらにたつとなをしことはの
- 14 伊勢の桑名にて法華宗門のうち一致勝劣の争論出で来・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻1 落書 ====== 14 伊勢の桑名にて法華宗門のうち一致勝劣の争論出で来・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho1-... index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho1-058|NEXT>>]] 伊勢の桑名にて、法華宗門のうち、一致勝劣((「勝劣」は底本「勝者」。諸本により訂正。))(いつちしようれ... ] [[n_sesuisho1-058|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 伊勢の桑名にて法花宗門の中一致勝 者の諍論出来所をさし日を定双方対談 の上にとやありけん
- 28 筆者を頼み伊勢物語を写させけるに・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻1 鈍副子 ====== 28 筆者を頼み伊勢物語を写させけるに・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho1-124|<<P... .html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho1-126|NEXT>>]] 筆者を頼み伊勢物語を写させけるに、「昔男」といふを仮名に「むし男」と書き、「か」の字を落したり。 主人見付け、「... -126|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 筆者(ひつしや)を頼(たの)み伊勢物語を写させけるに昔 男と云をかなにむし男とかきかの字を落 したり主人見付最初の三字
- 10 伊勢の桑名に喜蔵庵とていかにもしはい坊主のありし・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻2 吝太郎(しはたらう) ====== 10 伊勢の桑名に喜蔵庵とていかにもしはい坊主のありし・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_se... index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho2-081|NEXT>>]] 伊勢の桑名に、喜蔵庵(きざうあん)とて、いかにもしはい坊主のありし。たまさかに賓客の来たれり。対面の後、... ] [[n_sesuisho2-081|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 伊勢の桑名に喜蔵庵とていかにもしはい坊主 のありしたまさかに賓客の来たれり対面 の後眠蔵
- 4 出家のさまかへて武士になりたるが馬に乗り遊行する道に・・・
- 「何やらん珍しく赤漆にて塗りたる物あり」と見付け、小姓を招き取り寄せけるに、小姓渡しざまに、「これは伊勢海老(いせえび)にて候ふ」と申したるに、「そち体(てい)さへ知りたる伊勢海老を、われが知らいでおこうか。これは朱のさしやうの珍しさに見るよ」と。 <WRAP rightalign>雄長老</WRAP> ... にてぬりたる物ありと見付小姓をまねき とりよせけるに小姓はたしさまにこれは 伊勢海老にて候と申たるにそち体さへ しりたるいせえひを我れがしらいでをこふか これは朱の
- 1 伊勢の桑名に本願寺とてあり・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻4 唯あり ====== 1 伊勢の桑名に本願寺とてあり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho4-089|<<PREV... index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho4-091|NEXT>>]] 伊勢の桑名に本願寺とてあり。一代の住持秀海(しうかい)長老は、七日以前より死期を弁じ、春の時正法説(じし... uisho4-091|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 唯有 一 伊勢の桑名に本願寺とてあり一代の住(ちう) 持(ぢ)秀海(しうかい)長老は七日以前より死期(しこ
- 11 伊勢より熊野へ参詣の武士あり・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻5 婲心 ====== 11 伊勢より熊野へ参詣の武士あり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho5-010|<<PRE... index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho5-012|NEXT>>]] 伊勢より熊野へ参詣の武士あり。音無(おとなし)の天神といふあたりにて、一本の梅咲き、深き匂ひの漏れ来るを... ] [[n_sesuisho5-012|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 伊勢より熊野へ参詣の武士ありおとなし の天神といふあたりにて一本(き)の梅さきふかき に
- 3 伊勢参りの坂むかひに出でたる者内に帰り胸をなで額をとらへ・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻5 上戸 ====== 3 伊勢参りの坂むかひに出でたる者内に帰り胸をなで額をとらへ・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuis... index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho5-046|NEXT>>]] 伊勢参りの坂むかひに出でたる者、内に帰り、胸をなで、額をとらへ、「あら苦し、苦し」と、時過ぐるまでかなし... ] [[n_sesuisho5-046|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 伊勢参の坂向(むか)ひに出たる者内にかへりむねを なてひたいをとらへあらくるしくるしと時すぐ
- 4 一休伊勢の浅間にしばらく住山ありし・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻6 推はちがうた ====== 4 一休伊勢の浅間にしばらく住山ありし・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho6-086... 『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho6-088|NEXT>>]] 一休((一休宗純))、伊勢の浅間((浅熊))にしばらく住山ありし。常ならぬ人の様に沙汰しあへり。山田の宿老たる人、親の志を勤む... [[n_sesuisho6-088|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 一休伊勢の浅間にしはらく住山ありし常 ならぬ人の様に沙汰しあへり山田の宿老 たる人親のこころ
- 7 伊勢海老をゆでて赤うなると聞いて朱鑓の柄をも・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻7 舞 ====== 7 伊勢海老をゆでて赤うなると聞いて朱鑓の柄をも・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho7-113... ndex.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho7-115|NEXT>>]] 「伊勢海老をゆでて赤うなる」と聞いて、「朱鑓(しゆやり)の柄をもゆでたものぞ(([[:text:sesui... ] [[n_sesuisho7-115|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 伊勢海老(ゑび)をゆでてあかふなるときいて朱 鑓のえをもゆてた物ぞとかたる海老は実(まこと)
- 2 尾州熱田大明神の祭礼に貴賤参詣の袖を連ぬる・・・
- -003|NEXT>>]] 尾州熱田大明神((熱田神宮))の祭礼に、貴賤参詣の袖を連ぬる。かしこも伊勢両宮((伊勢神宮の内宮と外宮。))のごとく、禰宜(ねぎ)集まり袂(たもと)にむすぼほれ、銭を貰(もろ)ふことかまびすしきほどなり。 さるまま、百姓あまた連れだち下向するに、「さても、熱田の禰宜どもは人で... 田(あつた)大明神の祭礼(さいれい)に貴賤(きせん)参詣(さんけい)の 袖をつらぬるかしこも伊勢両宮のことく禰宜 あつまり袂にむすほほれ銭をもろふ 事かまびすしき程也さるまま百姓(
- 21 伊勢の桑名に古諫とて医者あり天然と顔ぐせ悪しし・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻8 頓作 ====== 21 伊勢の桑名に古諫とて医者あり天然と顔ぐせ悪しし・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho8-... index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho8-022|NEXT>>]] 伊勢の桑名に、古諫(こかん)とて医者あり。天然と顔ぐせ悪しし。濃州立政寺(りふしやうじ)より文叔(ぶんし... ] [[n_sesuisho8-022|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 一 伊勢の桑名(くわな)に古諫(こかん)とて医者(いしや)あり天然と かほくせあしし濃州立政寺(りう
- 1 西行法師伊勢の宇治に住みける時の歌・・・
- [[index.html|醒睡笑]] 巻8 茶の湯 ====== 1 西行法師伊勢の宇治に住みける時の歌・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho8-134|<<... .html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho8-136|NEXT>>]] 西行法師、伊勢の宇治に住みける時の歌。 ここもまた都のたつみしかぞすむ山こそかはれ名はうぢの里 [[n_s... 8-136|NEXT>>]] ===== 翻刻 ===== 茶の湯 一 西行法師伊勢の宇治にすみける時の哥 爰も又都のたつみしかぞすむ 山こそかはれ名はうちの里/